新垣結衣主演、日本の映画である。
主人公・多満子は28歳、渚テクノロジーでOLをしていた。
失恋の挙げ句、酒をがぶ飲みして田舎に帰る。
帰りの列車の中、女子高生に近づく男を不審に思い、中に割って入ろうとして男に吐瀉してしまった。
時間が戻る。
幼少期、母親が経営する「フラワー卓球クラブ」 で、多満子はスバルタ教育を受けていた。
しかし、上達せず叱られてばかりだ。
中学に入った頃、鬼コーチだった母が亡くなり、彼女は解放された。
ある日、幼い頃に出逢った卓球少年・江島が、彼女の会社に就職し卓球部に所属した。
多満子は、看板選手として活躍する江島と恋愛していた。
しかし翌年、卓球界のアイドル・小笠原愛莉が入社し、江島と混合ダブルスのペアを組む。
そして江島は、恋愛の相手も多満子から愛莉に乗り換えたのだった。
帰省した多満子は、幼なじみの弥生と再会し、「フラワー卓球クラブ」 で練習を始める。
そこには、登校拒否高校生・優馬、プチトマト農家の落合夫妻、そして電車で迷惑をかけた男・萩原がいた。
互いにペアを組んで、卓球の混合ダブルスに出場し、江島・小笠原ペアとの勝負を目指すという作品だ。
コミカルな演出を随所に挟むのは、飽きさせないようにとの意図か。
コメディではないので、いかにも取って付けたような中途半端さだ。
豪華な出演者に、滑稽な役をさせるのも、なんだか勿体ないような気がするが、それがサービスか。
リアリティが全く無いので、感情移入することも、のめり込むこともない作品だ。
予定調和の展開で、不満や怒りは残らない。
水戸黄門、みたいなものか。
予想していた通りに、終わる。