20年ほど前の、アメリカの映画である。
アメリカ中部・西部では、竜巻の被害が深刻である。
この映画は、竜巻のメカニズムを解明し、予報に役立てようとする「チェイサー」の活躍を描いている。
沢山の小さな観測機器を、竜巻に吸い込ませて、その動きを解析しようとするものだ。
だから、竜巻に接近し、予想される進路に観測機器を設置しておかねばならない。
この作品では、CGを駆使して、迫力ある映像に仕上がっている。
イギリスの映画である。
舞台はインド。
父が経営に失敗した古いホテルを再建しようと、その息子が始めたのが、高齢者向け長期滞在型ホテルである。
いわゆる、ホテル形老人ホーム、みたいなものだ。
資金集めも兼ねて完成前にイギリスに広告を打ったところ、十人ほどが集まった。
それぞれ事情を抱え、やむなくここへやってきた老人達だが、日を経るにつれ、生活を満喫するようになる。
お年寄りばかりでは映画が暗くなるからなのか、若者の恋愛も絡めている。
老人達も、各の問題が解決されたりされなかったり。
イギリス英語なので、聴き取りやすく、リスニングの練習にもなる映画である。
先日テレビでやっていたのを録画して観た。
改心した泥棒「グルー」が、真面目に店を始めたとき、「ミニオン」達が掠われてしまう。
物語はテンポ良く進んで、引き込まれた。
しかし、毎度の事ながら、「声」が気に入らない。
主役とその脇にいる者くらい、プロの声優を使え、と言いたいね。
台詞の棒読みは、勘弁願いたい。
映画館で、お金を払って吹き替え版を観たら、切れしまいそうだ。
残念ながらシリーズ物なので、今更交代は無いだろう。
それと、邦題の「危機一発」。
危機一髪が正しい日本語で、「一発」は、007シリーズに邦題を付ける時ピストルからイメージした造語である。
子供向けアニメに、「危機一発」は、いかんだろう。
付けた奴が、日本語が母国語でない奴だったからか。
日本の、青春アニメである。
先日、テレビでやっていたのを録画して観た。
高校生の少女が主人公である。
幼い頃、父親の不倫を目撃し、無邪気に母親に話したことで両親が離婚した。
出て行く父親が、「お前のお喋りのせいだ」と言い残す。
それに傷ついた彼女は、喋ることを封印してしまう。
そして、高校生に。
ある日、地域交流会の実行委員の1人に選ばれ、ミュージカルをやることになった。
彼女は、話すことが出来ないが、歌で気持ちを表現できることに気付く。
ばらばらだったクラスメートも、一つに纏まっていく。
よくある、青春ストーリーだ。
見終わった後、なんだか辛かったね。
高校生活を思い出して、後悔の無い人などいないだろう。
甲子園で優勝したエースくらいか。
それはさておき、この作品は、良くできている。
そして、若い俳優が出ている最近の邦画が、なぜつまらないのか理解した。
実写の作品に出ている俳優達が、アニメと違いがないのである。
台詞も動きも、アニメと同じである。
アニメなら面白くても、実写が同じ事をしていたら、つまらないのだ。
日本のアニメは世界に通用する。
邦画は、たまに良いのがあるが。
「逃亡者」が成功して5年後に公開された、スピンオフである。
追跡する警官役は同じ、トミー・リー・ジョーンズだ。
元CIA捜査官が、殺人容疑で逮捕された。
飛行機で護送中に墜落事故に遭い、犯人は逃走する。
追跡劇が、始まった。
トミー・リー・ジョーンズは、渋くて、カッコイイ役なのだが。
BOSSのCMの影響で、「宇宙人ジョーンズ」に見えてしまう。
いまいち、入り込めなかった。
ハリソン・フォード主演の映画である。
医師が自宅に帰ると、妻が襲われ瀕死の状態だった。
妻の最後の言葉から犯人の手がかりを得るが、警察は彼を逮捕し起訴する。
裁判で死刑判決を受けるが、護送中に逃亡し、独自に犯人捜しに乗り出す。
逃げた医師を追いかける刑事役が、トミー・リー・ジョーンズだ。
敏腕刑事の追跡をかわしながら、真犯人に迫っていく。
スリルとサスペンスが連続し、観ている者に、絶え間なく緊張感と不安感を持たせる演出は、実に素晴しい。
観終わった後の疲労感が、心地よい。
ブラッド・ピット主演の映画である。
ゾンビが人を襲うホラー映画だ。
そのゾンビは、人に噛み付き、咬まれた人が直ぐにゾンビになってしまう。
ウィルスによる「病気」という設定だ。
序盤からゾンビの襲撃シーンがあり、一気にその世界へ吸い込まれる。
最後まで、ハラハラ・ドキドキが続く作品である。
邦画の監督も演出家も、どうしてこの真似が出来ないのだろう。
ハリウッドでも脚本家不足で、日本のアニメを買って実写化している。
だから、おもしろさの差は、演出の差なのだ。
資金の差もあるが。