captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

メダリオン

ジャッキー・チェン主演の映画である。

 

ジャッキーが、カンフーを駆使して悪を倒すという、お約束の映画である。

 

破壊力があるが、人を不死身にもするというエネルギーを持った「メダル」を求めて、事件が展開する。

 

敵とのやりとりの中で、ジャッキーは死ぬが、メダルのパワーで生き返る。

 

この辺りが、安っぽい感じがするところだ。

 

アクションの中にコミカルな動きを入れるのは、ジャッキーならではのもので、それは十分楽しめるの。

 

しかし、VFXを使っていることは、気に入らない。

 

どんなに危険なシーンでも、スタントマンを使わずに演技してきたジャッキー・チェンか、VFXだなんて。

 

さらに、安っぽくなった。

野獣暁に死す

仲代達矢が、悪の頭領役で出ているマカロニウエスタンである。

 

この悪党に妻を殺された上、濡れ衣を着せられて投獄された主人公が、仲間を集めて復讐する。

 

半日もあれば書けそうな脚本だが、仲代の悪役振りがいいので、最後まで観られた。

 

「荒野の七人」では、正義の側も何人か死んで、余韻が深く残ったのだが、この作品では、皆生き残る。

 

だから、安っぽい作品になっているのだ。

ガンマン大連合

フランコ・ネロ主演の、マカロニウエスタンである。

 

メキシコ内乱に乗じて金儲けをしている武器商人を、ネロが演じている。

 

彼は、辺りを支配している「将軍」に、武器を売りつけに来た。

 

将軍と言っても、勝手に名乗っているだけで、山賊の親分みたいなものである。

 

その将軍が支配しているところに、革命準備をしていた「教授」が残した金庫があった。

 

金庫は頑丈で破ることが出来ないし、教授は、アメリカで収監されていた。

 

そこで武器商人と、将軍の手下の一人が、教授を脱獄させに行く。

 

それにしても、「ガンマン大連合」とは、安っぽい邦題を付けたものだ。

 

原作は、直訳すると「殺しに行こう、同志達よ」。

 

だから、「野郎ども、殺っちまえ」くらいのものである。

 

 

マネートレーダー 銀行崩壊

ユアン・マクレガー主演、イギリスの映画である。

 

二百年以上の歴史がある、イギリスの名門銀行が舞台だ。

 

主人公は、高卒ながら規制緩和で採用された銀行員である。

 

彼は、先物取引で利益を出したことで信頼され、部下を持つようになる。

 

その部下が、発注ミスをして損失を出したのを、彼は不正取引で誤魔化してしまう。

 

そして、損失が雪達磨式に増えていき、ついに、倒産してしまう。

 

これは、実話を元に作られた映画である。

 

25年ほど前の話である。

 

現代は、ネットを通じて、コンピュータが千分の一秒単位で莫大な額の取引をしている。

 

もしハッキングされたら、損失はこの事件の比ではないだろう。

イル・ポスティーノ

イタリアの映画である。

 

舞台は、地中海に浮かぶ小さな島。

 

そこに、チリ人の詩人が亡命してきた。

 

主人公の青年は、世界中から詩人宛に届く郵便物を配達する仕事に就く。

 

青年は、詩人との交流を通して、愛することや、美しさ、という詩的な感情に目覚めていく。

 

やがて、罪を許された詩人は帰国するが、青年に思いがけない「贈り物」を残していく。

 

この後、物語は激しく展開していくが、ネタバレになるので止めよう。

 

とにかく、風景が綺麗である。

 

海が美しい。

 

 

ゼロ・グラビティ

サンドラ・ブロック主演のSF映画である。

 

ジョージ・クルーニーが、相手役だ。

 

この映画は宇宙空間が舞台で、登場人物は、ほぼ、この2人である。

 

2人は、スペースシャトルのクルーである。

 

船外活動中に、大量の宇宙ゴミに遭遇する。

 

ゴミと言っても、弾丸のように超高速で移動しているので、直撃されると命は無い。

 

船外活動中のクルーの1人は即死、スペースシャトル自体も破損し、船内にいたクルーも即死である。

 

生き残った2人は、船外活動装置を使って国際宇宙ステーションへの移動を試みる。

 

減りゆく酸素と燃料、次々に起こる危機、広大な宇宙空間に二人しかいないという不安。

 

サスペンス満載の作品である。

 

 

裏切りの荒野

フランコ・ネロ主演のマカロニウエスタンである。

 

と言っても、いわゆる西部劇ではない。

 

舞台は、スペイン南部のセビリア

 

フランコ・ネロは、軍曹役である。

 

この軍曹が娼婦「カルメン」に翻弄され、身を崩していく物語だ。

 

メリメの小説「カルメン」を、西部劇風にアレンジしたものである。

 

これは、「男というものは、惚れてしまえば理性が無くなる」、ということを描いた作品だ。

 

ドンパチやる西部劇を期待した人には、まさに「裏切り」ではあるが。